1. 規則正しい生活、禁煙
2. 規則正しい食生活と良好な栄養状態
3. つわりと歯肉炎の理解
4. 妊娠中の歯科治療に対する正しい理解
5. プラークコントロール(歯ブラシのトレーニング)
6. 虫歯をお子様に感染させない為の予防策
以上について順次解説して参ります
一般的に虫歯になりやすいという事は知られていますが他にも
①歯が動く
②妊娠による歯肉炎
③歯周病の悪化
④口内炎
⑤口角びらん
その原因になるのが
①唾液が通常時よりも酸性になる事(歯が溶けやすい)
②ホルモンバランスの変化
③ビタミンと新陳代謝の障害
④食事の回数、間食が増える
治療する時期:
2~3ヶ月は避け5~8ヶ月の安定期に治療を受けましょう
麻酔は大丈夫なの?
局所麻酔なら胎児に影響しません
レントゲンを撮っても大丈夫なの?
プロテクターをつければ大丈夫です(さらに低被爆なら安心)
抗生物質を服用しても大丈夫ですか?
産婦人科医が指定するものを使用すれば大丈夫です.
妊娠中のお薬に関しては、胎児の催奇形成、機能障害を考慮する必要がある.影響の有無に関しては、投与時期と薬剤の種類,量が大事である.
ほぼ全ての薬は母乳に移行するが、その量は微量である.母乳による副作用報告は極めて少なく、そのほとんどは新生児で起きている.特に注意が必要なのは、生後1~2ヶ月位までである.これは新生児の内蔵(肝臓や腎臓)の働きが不十分で薬を排泄する能力が低いからである.
海外では、授乳中に使用できる薬剤の種類が分類されており(WHO,米国小児科学会AAP)
歯科診療で使用する抗菌薬では、第一選択はペニシリン系、第二選択は
リンコマイシン系となる。また、鎮痛薬はアセトアミノフェンを選択する
母乳は赤ちゃんにとって非常に大事な栄養源なので抗菌薬などが必要なときは母乳を中断せず投薬可能な薬を選択する事が重要である.
妊娠中は先に書いた通り虫歯、歯周病になりやすい為
まず、正しい知識とブラッシングの方法を復習してみましょう.
①妊娠時の歯ブラシ方法
ゆっくりと無理をせず、体調の良い時に磨いてください.できるときにできるだけ行うようなことが重要です.
②食生活について
つわりにより一回の食事で十分に食べる事が出来なくなる為、食事の回数が増えてしまいます.栄養の摂取も十分とれず、嗜好も変化する事からお口に汚れが付きやすく虫歯になりやすいので、十分に気をつけましょう.
歯を磨くのが苦しい場合は、食後に口をゆすぐだけでも随分違うので習慣にしてください.