歯の色は次第に変化していく

 

天然歯の組成・構造自体はだれもがほぼ同じであるため、歯に影響を及ぼす先天的な因子は今まで述べてきたような限定的なものとなります。 しかし、天然歯の色は十人十色であり、天然歯の色を語るというのは容易なことではありません。

 

なぜなら、虫歯、切縁の咬耗(歯根露出)、抜髄など、人それぞれの後天的な因子によって天然歯 色は日々変化し、歯の個性が無限に生まれていくからです。 とにかく、天然歯(とくに切縁部)は、機能をしている限り形態の変化を続け、それとともに色も変化 していくことを認識しておきましょう。