喫煙による全身的な影響
①多核型白血球(PMN)の機能低下→免疫機能の減退
➁血流速度の低下
③血小板凝集亢進
④局所の血管収縮作用
局所の血流障害→血管新生に悪影響(骨増生には致命的)
歯周病学的にみた喫煙(ニコチン)の歯周組織への影響
①繊維芽細胞内に取り込まれ,正常機能を阻害する
(増殖能,根面への付着能)
➁コラーゲンの成長を抑制し,破壊を促進する
③好中球および単球の防御機能を抑制する
④単球の骨吸収因子の分泌を促進する
⑤歯肉毛細血管の形態を変化させ,歯肉血流量を減少させる
全身的な影響と同じく
末梢血管障害や免疫機能障害を歯周組織に及ぼす
インプラント治療の成功率への影響
Bainら(1993)
インプラントの失敗率(全体)5.9%に対して
喫煙者の失敗率11.28%・・・(約2倍)
Sanchez-peresら(2007)
インプラントの失敗率(全体)9.7%に対して
喫煙者の失敗率15.8%
ヘビースモーカー(1日20本以上)30.8%